胸郭出口症候群
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胸郭出口症候群とは腕や肩の感覚や運動にかかわる神経や血管が筋肉により圧迫し障害されることにより、肩、腕、手のしびれや痛みがおこる疾患です。
なで肩の女性や筋肉を鍛えた男性などによくみられる。
また、胸郭出口症候群は神経や血管が圧迫される部位によって斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)の3つに分類される。
特徴的な症状として、腕の筋力低下や運動機能障害、神経圧迫による腕の痺れや痛み、血管圧迫による手や肩などのむくみ、手の蒼白感、電車やバスのつり革を長時間持っていると腕が辛くなるなどがある。 -
胸郭出口症候群に対する当院の考え
近年、スマートフォンやパソコンの普及により腕や肩に痺れ等の違和感を持つ人が増加傾向にある。また昨年からのコロナ禍で在宅ワークが始まり今まで以上に腕や肩に痺れ等の違和感を持つ人が増えている。
胸郭出口症候群はなで肩や肩を上に引き上げたような姿勢のいかり肩、長年のデスクワーク、受話器を肩と耳で挟む人、主婦、筋力トレーニングで肩や首周りを鍛えている人、筋力トレーニング後にストレッチが十分にできていない人に多くみられ、原因としてデスクワーク等で肩が内巻きになることや、筋力トレーニングで筋力が発達しすぎたりすることにより神経が圧迫されて腕や肩の痺れが起こると考えられる。 -
胸郭出口症候群を放っておくとどうなるのか
胸郭出口症候群はその日の体調や気温、天気により症状が出たり出なかったりを繰り返すことがある。自然治癒する場合もあるが多くはない。
初めは時々痺れや痛みを伴い、それを放置しておくと仕事や日常生活に支障が出るほどの痺れや痛みが現れたり、ものがつかめないぐらいまで筋力が落ちることもある。
また、胸郭出口症候群は腕に行く神経や血管が圧迫されて起こるため早期に治療を開始すれば重症化する可能性は少ないが、痺れ等を放置し続けると手に行く血管が圧迫され続けやがて手に血液がいかなくなり最悪の場合腕を切断しなければならないこともある。 -
胸郭出口症候群の改善方法
胸郭出口症候群は前斜角筋と中斜角筋の間に起こる斜角筋症候群、鎖骨と第一肋骨の間に起こる肋鎖症候群、小胸筋が肩甲骨に付着するところに起こる小胸筋症候群がある。さらに胸郭出口症候群圧迫される方法により牽引型と圧迫型に分類される。牽引型はなで肩に多く、なで肩になると鎖骨と第一肋骨な間が狭くなり、神経や血管を圧迫することによっておこる。重い荷物を片方の手だけで持たない、左右の手で交互に持つなど肩に負担をかけないように注意する。圧迫型は斜角筋や小胸筋によって筋肉が圧迫されて起こるので筋肉の緊張をとることで改善する。
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胸郭出口症候群の改善に効果的な当院の施術メニューは?
当院には様々な施術メニューがあるが、胸郭出口症候群の患者様にオススメな施術メニューは鍼施術、骨格矯正、猫背矯正などがある。
筋肉の緊張が原因で起こっている場合には鍼施術により斜角筋や小胸筋の筋緊張を緩めることができる。猫背矯正は骨格矯正と違い筋肉の矯正なので高齢者も安心して受けることができる。猫背矯正により小胸筋や大胸筋などの、柔軟性をだしてあげることで改善する。
また、筋肉の柔軟性があっても骨格のゆがみが改善していなかったらいずれ再発する可能性があるので骨格矯正で骨格のゆがみを整えることも重要である。
その施術を受けるとどう楽になるのか
骨格矯正や猫背矯正を行うことによって姿勢が良くなり、良くなると神経や血管が圧迫されにくく腕の痺れや痛みなどが軽減する。また、姿勢が良くなることで首や肩、腰、下肢にかかる負担を軽減することができる。その他にも血液の流れが良くなりむくみ等の軽減にもつながる。また、第三者からの見た目もよくなる。
その他にも鍼治療を行うことで、首や肩周りの筋肉の緊張がなくなるので添えに伴い頭痛や眼精疲労も改善されることがある。
改善するために必要な施術頻度は?
人間の体の変化は3か月単位で行われ、骨格が体に定着するまでに6~9ヶ月ほどかかると言われている。
骨格矯正に関してはゆがみや不良姿勢が長ければ長いほど、矯正を行ったとしてもすぐに元に戻ってしまうので初めは週3回、3か月たって少し体が覚えてきたら週2回にペースを落としてもよい。
猫背矯正は骨格矯正と同時に行うことで相乗効果が得られる。筋肉は骨に付着しているため骨格矯正と同期間必要である。
鍼治療は筋肉の緊張がなくなるであろう3~6ヶ月は必要である。