外反母趾
こんなお悩みはありませんか?
外反母趾に関する悩みは多岐にわたりますが、主なものとして次のような問題が挙げられます。
痛み
→歩行時や立っているときに強い痛みを感じることがあります。足の親指の関節部分が炎症を起こし、赤く腫れることもあります。
靴の選びにくさなどの問題
→外反母趾が進行すると、合う靴を見つけるのが難しくなります。特に先の細い靴やハイヒールは履きにくくなります。
外見的な問題
→足の形が変わるため、外見を気にする方もいます。サンダルやオープントゥの靴を履くのがためらわれることがあります。
心理的なストレス
→痛みや不便さからくるストレスや、外見に対するコンプレックスが心理的負担になることがあります。
合併症のリスク
→外反母趾が進行すると、親指の隣の指に負担がかかり、他の足の指にも問題が生じることがあります。関節炎やバニオン(骨の隆起)などの合併症が発生するリスクもあります。
これらの悩みに対しては、適切な施術や対策を講じることが重要です。
外反母趾で知っておくべきこと
外反母趾について知っておくべきことがあります。まず大前提として、外反母趾とは何かを説明いたします。
足の親指が内側に曲がり、第一中足骨と親指の関節が外側に突出する状態を指します。原因としては、遺伝的要因や靴の選び方、歩行習慣などが関与しています。
症状としては、まず痛みが挙げられます。親指の付け根に痛みが生じることが多いです。また、腫れと炎症が見られ、関節部分が赤く腫れることがあります。さらに、足の形が変わり、他の指にも影響を及ぼすことがあります。
予防と対策としては、適切な靴選びが重要です。足に合った幅広で柔らかい素材の靴を選びましょう。また、足のストレッチを行うことで、足の筋肉や腱を柔らかく保つことが期待できます。定期的にストレッチを行うことが推奨されます。
さらに、体重管理も重要です。過剰な体重は足に負担をかけるため、適切な体重を維持することが望ましいです。
症状の現れ方は?
外反母趾の症状は、進行度や個人差によって異なりますが、一般的な症状の現れ方を以下に示します。
初期症状としては、足の疲れ、親指の違和感、靴の圧迫感などがあります。長時間歩いたり立ち続けたりすると、足が疲れやすくなり、親指の付け根に違和感や軽い痛みを感じることがあります。靴を履いたときに親指の付け根が圧迫される感じも出てきます。
中期症状としては、痛みの増加、腫れと炎症、靴の選びにくさなどが挙げられます。歩行時や立っているときに、親指の付け根に痛みが増したり、親指の付け根部分が赤く腫れ、炎症を起こすことがあります。また、靴を選ぶ際には、特に先の細い靴や硬い靴が履きにくくなることがあります。
重度の症状になると、歩行困難や合併症が出てくることがあります。強い痛みや変形により、歩行が困難になったり、関節炎やバニオン(骨の隆起)などの合併症が発生するリスクが高まります。
その他の原因は?
外反母趾の原因は複数の要因が絡み合って発生することが多いです。
1.遺伝的要因
家族歴で外反母趾がある場合、遺伝的な要因が大きく関与していることが多く、家族に外反母趾の人がいるとリスクがさらに高まります。
2.靴の選び方
狭い靴や、先が細く足の指を圧迫する靴、特にハイヒールやパンプスは外反母趾のリスクを高めます。また、高いヒールは足の前方に重心をかけるため、親指の関節に負担がかかりやすくなります。
3.歩行習慣
歩行時に足の親指に過度の圧力がかかるような歩き方や、足のアーチを十分に使わない歩き方は外反母趾を引き起こすことがあります。
4.性別
女性は男性に比べて外反母趾を発症するリスクが高いです。これは部分的には女性がハイヒールや先の細い靴を履くことが多いためです。
5.年齢
歳を取るにつれて足の筋肉や腱が弱くなり、外反母趾のリスクが高まります。また、老いることにより体重が増えると、足にかかる負荷が増え、外反母趾のリスクが高まることがあります。
外反母趾を放置するとどうなる?
外反母趾を放置すると、症状が悪化し、さまざまな問題が生じる可能性があります。
まず、痛みの増加が挙げられます。
持続的な痛みとなり、初期の軽い痛みが放置されると、持続的で強い痛みに発展することがあります。
次に、夜間の痛みです。
痛みがひどくなると、夜間に痛みで眠れなくなることもあります。
また、指の変形の進行も考えられます。
親指の変形が進み、他の指と重なるようになります。親指の変形により第二趾にも負担がかかり、槌状趾(ハンマートゥ)などの変形が生じることがあります。
次に、日常生活への支障もあります。
痛みや変形により歩行が困難になり、日常生活に大きな支障をきたします。痛みや不快感のために運動が制限され、運動不足による健康問題が発生することもあります。
さらに、合併症のリスクが増加します。
外反母趾が進行すると、関節炎を引き起こすリスクが高まります。加えて、親指の付け根に骨の隆起(バニオン)が形成され、痛みと不快感がさらに増すことがあります。足の形の変化により足底筋膜への負担が増え、足底筋膜炎を引き起こすこともあります。
最後に、手術にはリスクが伴うため、早期の対策が望ましいです。外反母趾は早期に対処することで、症状の進行を防ぎ、生活の質を維持することができます。
当院の施術方法について
接骨院での外反母趾の施術方法は、主に保存療法を中心に行われます。当院では特に足の極みや血流改善、鍼などを行っております。
まず始めに足の評価を行います。視診と触診で足の形状や変形の程度、痛みの部位などを確認します。患者様の歩行パターンを分析し、外反母趾の原因となる動作の問題を特定します。
次に、マッサージで足の筋肉や腱をほぐし、緊張を緩和します。これにより血行が促進され、炎症が軽減されます。さらに、先程述べた血流改善により、足の筋肉や腱をほぐし、緊張を緩和します。
また、鍼でも血行が促進され、炎症が軽減されます。足の親指を正しい位置に保つためのテーピングも行います。これにより、足のアライメントが改善され、痛みの軽減が期待できます。
足の柔軟性を保つためのストレッチの指導も行っております。院だけでは回復が遅くなるため、ご自身でも行っていただくようにお願いしております。
靴の選び方として、幅広で柔らかい素材の靴を選び、足の圧迫を避けるように指導します。足に負担をかけない歩き方や立ち方を指導し、日常生活でのケア方法もお教えします。
定期的なチェックも忘れてはなりません。症状の進行を防ぐために、定期的な通院指導も行っております。
改善していく上でのポイント
軽減していくうえでのポイントとして重要な点は3つあります。
1つ目は、施術を継続して行い、筋肉への柔軟性を持たせることです。
2つ目は、ご自身でのセルフケアを必ず毎日続けていただくことが最も重要な項目だと考えています。このセルフケアの継続をご自身のペースでできるかどうかが、軽減していくうえで必要な項目であると考えています。どのようなことに関してもセルフケアは必要です。
最後に3つ目は、筋力強化運動です。身体を支える筋肉を強くすることで、足のアーチをサポートすることができます。その支えるべき筋肉をトレーニングしていくことも重要です。